パート「すみません、子供が熱出したので休ませてください」社長「あっそれダメ(指でバッテン)」

── 受賞理由のひとつでもあった御社の特徴的な制度、連絡なしでいつでも休むことができる「フリースケジュール制」について教えてください。

武藤さん：
とても簡単に言うと、好きな日に休んで、好きな日の好きな時間に出社して、好きな時間に帰るという制度です。これを社員を除くパート従業員全員にやってもらっています。重要なのは、出勤や出勤時間、欠勤について一切の連絡を禁止しているという点です。

── 一切の連絡が「禁止」なのはなぜですか？

武藤さん：
これがとても大事ですが、「好きな日に休んでいいよ。だけど連絡は必ずしてね」だと、フリースケジュールの意味はなしません。なぜなら、欠勤連絡は従業員にとって精神的なハードルが高いため、我慢して出勤してしまう可能性があるからです。

https://chanto.jp.net/work/working/271710/

その上で長距離保管が効いてかつ保管に場所を取らない商品サイズじゃないと短期的な生産量増加をカバーできない

こんなんを取り入れられる工場はかなり限られる

私が工場長を務める水産会社では、子育て中のパートさんが主に働いています。
彼女たちの働きやすさを考え、「好きな日に連絡なしで出勤・欠勤できる」という制度にして３年。各自の自主性が増し、効率や品質も上がりました。
今では会社のためにも欠かせない制度だと確信しています。

今年から始めたのは「嫌いな作業はやらなくてよい」という取り組みです。人には個性があり、当然ながら好き嫌いや得手不得手も同じではありません。
従業員へのアンケートでは、苦手な作業が偏ることなく見事に分かれました。各自が好きな作業に専念しても問題ないのでは、と考えたのです。

従業員からも「嫌いな作業をする不安がなくなり気持ちが楽になった」「夫や子どもとの時間を優先できる生活になった」と好評です。
これこそ自分の仕事に誇りを持ち、人生を前向きに生きるこれからの働き方ではないでしょうか。

従業員の意欲は業績につながります。意思を尊重して利益を生むプラスの循環は、争いのあふれる世界を変えていく力があるはず。
会社も世界も疑い合うこと、縛り合うこと、競い合うことから抜け出す時期にきたように思います。

〇時給：1000円
時給は勤続年数等に関わらず全員同一です。時給に差が生まれる事で「やって当たり前」「やらなくて当たり前」などの感情が出る事をおさえるため、
そして人には向き不向きがあり細かな事柄の優越で時給に差をつけるのはおかしいと考えております。
また、パート長もいません。中心になり責任をおうこと、従業員同士の輪をとりまとめるのは社員の役目と考えております。

〇賞与：なし
社員はありますが、パート従業員はありません。

〇有給休暇：あり（全員使っています）
入社して半年後に支給。その後は一年ごと。

〇交通費：支給無し
自転車・バイク通勤可（駐輪場あり）。自動車通勤不可（駐車場がないため）。駅から遠いため電車通勤はお勧めしません。

〇勤務日：月～金（土日祝はお休み）
毎週好きな曜日に出勤。出勤も欠勤も連絡は禁止（連絡すると怒られます）。働きたい日にただ来るだけでOK。

〇勤務日数：定め無し
週も月も出勤日数の定めなし。理由も聞きません。(詳細：「好きな日に働ける会社」）
ただし、社会保険加入希望の場合は週30時間以上の勤務が必要、逆に社会保険に加入しない場合は週30時間を超えないように自分で調整。

〇勤務時間：毎日好きな時間に出勤・退勤（工場稼働は8：40～17：00）
好きな時間に1分単位で出勤自由。退勤時間は工場入口のボードに毎日申告。口頭や書類での報告は禁止、会社はタイムカードを見て給料計算するだけ。

〇休憩時間：好きな時間に5分単位で好きなだけ。
ただし連続4時間以上の勤務は不可。また合計4時間以上勤務に対し休憩は15分以上、5時間以上勤務の場合は30分以上、6時間以上勤務の場合は45分以上の休憩をとる。

神